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第54章 本気のプロポーズ！

「そんなぁ～、それは困るよ。

真が、悪く言われるのは嫌だよ。」

「そうだよ。だから、これくらいなら

俺のメンツも保たれる。

それに、俺が彩香に似合うと思って

選んだ物を、値段じゃなくて

好みに合わないなら仕方ないけど

そうじゃないなら、選んでよ。」

「どれも素敵過ぎて、本当に

勿体ないよぉ」

「怒るよ？彩香の値打ちは、

もっと高い物でも良かったんだけど、

この程度で、尻込みする彩香だから、

止めといて良かったよ(笑)」

彩香は、キラキラ輝くダイヤの指輪を

食い入るように見つめていた。

良いんだよね？私がもらって良いんだよね？

どれが一番安いんだろう？

プライスカード付けといて

くれたら良かったなぁ？

なんて言ったら又怒られるよね？

だから、もう本当に好きな物を

選ぼうと思ったから、

真剣に見ていた。

「あの？触っても良いですか？」