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第54章 本気のプロポーズ！

彩香も、早く部屋に行きたかったけど、

せっかくの高級フレンチ、堪能しないでは

勿体無いから、グッと堪えて

食事を楽しんだ。

彩香は、頭の隅に、

いつプロポーズしてくれるんだろう？

食事が終わってからかな？

いつだろう？ドキドキしていた。

でも、お店では、プロポーズしてくれなかった。

部屋に帰ってからかな？ドキドキが止まらない。

二人は、手を繋ぎ、お店を出て、

フロントで鍵をもらい、

スペシャルスウィートルームの前までやって来た。

「彩香、目を瞑って？手を引いてあげるから

良いって言うまで、開けちゃダメだからね？」

彩香は、ドキドキが段々大きくなってきて

心臓の音が聞こえるようだった。

「入るよ。」

「うん。」

「大丈夫。真っ直ぐ歩いてごらん。」

彩香は、真に言われたように

真に手を引かれながら、

真っ直ぐ歩いていた。