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第55章 プロポーズの甘い夜

「ごめん。」

「彩香ね？真が愛してくれるの嬉しいよ。

でも、立ってするの、バスタブの中でも、

立ってたし、辛かったんだよ。」

真は、彩香が本気で怒ってはいない事は

わかっていたけど、立ってするのが辛かったと

言われたら、それは本当に申し訳ないと思った。

バスタブの中でも、立たせてしたし、

バスルームから出ても立たせてしてしまった。

足がガクガクしているのも

気づいていたのに、彩香に対する欲望には

勝てなかった。彩香の言葉を聞いて、

本当に申し訳なかったと思った。

「彩香、本当にごめん。

彩香の体を気遣う余裕が無かった。

本当にごめん。辛かったよね？

俺の欲望だけで突っ走ってしまった。

ごめん。疲れただろ？

ケーキ食べたら寝ようか？

明日も仕事だし、ごめん無理させて」

本気で、謝ってきた。