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第56章 記者会見

彩香「私が、親代わりのおじさまとおばさまの

家に、林の事件の後、逃げてたことがあって

専務に迷惑になると思って、

身を引こうと思ったのもあったんだけど、

その時、専務は、眠れない。食べられないで

倒れちゃって、私は、おばさま達に

心配かけてはいけないと、できるだけ

食べていたから、少し痩せるくらいで

大丈夫だったんだけど、やっぱり眠るのは

あまり眠れなかった。

ずっと一人で良いと思ってたのに

専務が、いない生活が

考えられなくなっていた。

毎日、毎日泣いていた。

戻りたいと思う気持ちと、

戻ってはいけないと思う気持ち。

どうすることもできなくて

泣くかとしかできなかった。

専務が、倒れて病院に入院したのを

知って、悩んでいた気持ちが、

どうでもよくなって、

ただ心配で、行かなきゃ！って思ったの

その時、やっと素直になれた。」