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第60章 婚約報告『娘さんをお嫁にください。』

真「俺の焼きもち妬きは、自分で自覚している。

でも、ダメだ！悲しくなる。」

本当に悲しそうに真が話すものだから、

彩香も悲しくなってきて、

瞳をうるうるさせて

「ごめんね？嬉しかったの。

お父さんだし、異性とは、違うと思ってて、

お父さんは、彩香のこと『娘』と

思ってくれてるのが、嬉しくて

パパと同じで、お父さんだから

パパに抱きつくのと同じ気持ちだったの

真を悲しませるつもりじゃなかったの。

そんな悲しい顔させてごめんなさい。」

うるうるしていた瞳から、

大粒の涙がこぼれ落ちた。

真は、焦った。ちょっとした焼きもちで、

本気泣きさせてしまって、

おろおろしていた。

父「真、いい加減にしなさい。

彩香ちゃんを愛しているのは、

よぉ～くわかってるよ。

しかし、私にまで焼きもち妬くか？

大切にするんじゃないのか？

泣かせてどうする？」