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第61章 遼太の苦悩

遼太「毎日、毎日コンパ三昧。

お持ち帰りは、当たり前。

別に苦労することなく、お持ち帰りできた。」

椿華は、呆れながらも黙って聞いていた。

「あの日も、勿論お持ち帰りした。

だけど、むなしくなって、

何やってるんだろう？って思って、

その気が無くなったってのか、

タクシー止めて、帰したんだよ。

その後、一人で歩いていた時に、

椿さんに会ったんだよ。」

椿「私だって、わからなかった時ね？」

遼太「いつもと、あまりに違ったから、

わからなかったんだよ。

でもそれは、ただ見ていなかったんだとわかった。

いくらメガネをかけていても、

綺麗な顔は隠せていないとわかる。

カッチリしたスーツで体を武装しても、

女性らしい、素晴らしいプロポーションは

隠せていないとわかる。

俺は、いったい椿さんの何を

見ていたんだろうと思う。」