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第5章 いよいよ本当に出張です。バカカップル暫しのお別れ

真は、彩香の事ばかり考えていた。

あっという間に、玄関ホールにきていた。

玄関前には、ロールスロイスが止まっていた。

上本「行ってらっしゃいませ。」頭を下げた。

「行ってくる。」

真と隼人は、ロールスロイスに乗り込んだ。

新幹線の駅に向かって出発した。

運転席と後ろの席の間に仕切りがあった。

後ろの声が、運転手に聞こえないようにするためだ。

仕事で、漏れてはいけない話もあるから、

話が漏れるのを防ぐためについている。

真は、仕切りを閉めた。

「隼人、何を話してもいいぞ。」

「ほぉ～！凄いな(笑)」

「彩香、泣いてるんだろうなぁ？可哀想だよ。」

「お前は、本当に彩香ちゃん一色だな(笑)」

「悪いか？お前は、要一色じゃないのか？」

「ハハハ、付き合い初めの頃はそうだったかな？

今は、空気みたいだ。無ければ死ぬけどな(笑)」

「お前だって、人の事言えないじゃん(笑)」

「いやいやお前らには勝てないよ？ハハハハハ」

「彩香は、俺の理想の女性だ。

彩香より愛せる人には、もう出会えないと思う。

彩香は、俺の全てだ。彩香がいないと、

心臓を半分持っていかれたみたいに、

胸のところが痛いんだ。心を抉られた感じかなぁ？」