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第30章 彩香が、拉致られた？

その頃、彩香がなかなか戻らないから、

心配になって真が廊下に出て、

彩香を探していた。

どこにもいない！胸騒ぎを覚えた。

「彩香ぁー！彩香ぁー！」

何度も叫びながら探した。

彩香のスマホに電話をかけてみた。

「はい。どちら様ですか？」

「お前誰だ？」

「私は、藤堂インテリアの警備員です。」

「警備員が、何でそのスマホに出てるんだ。

お前どこにいる！」

「非常口です。」

「分かった。直ぐ行く。」

電話を切って、社長にかけた

「親父、彩香がいなくなった。

非常口に行ってくる。」走りながら話した。

社長は、刑事達に向かって叫んだ。

「彩香がいなくなった！非常口に行ってくれ！」

山田刑事は、会社の外に張っている刑事に

電話をかけた。

「高梨さんがいなくなった。

不審者を見なかったか？」