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第36章 真と彩香、別々の生活へ

彩香「私は、あんな奴の物にはならない！

あんな奴大嫌い！」

圭子「そうでしょ。

それならば不可抗力でしょ？

彩香ちゃんが、進んで差し出したの？

違うわよね？

真さんのだと思ってるなら、

真さんは気にしないんじゃないの？

彩香ちゃんが、真さんを、今も愛してる事が

真さんには大事なことなんじゃないの？」

彩香「どうしたら良いのか、分からない！

分からない！うううううぅ」

圭子「急がなくていいんじゃないの？

時間はある。ゆっくり考えなさい。

さぁ、着いたわよ。」

門が開き、玄関から遼太が飛び出してきた。

「彩香ぁーーーーー！」

圭子は、彩香にハンカチを渡して、

「ほら、遼太が、心配するわよ。涙をふきなさい。

あの子パニクったら、面倒くさいでしょ？」

「はい。(苦笑い)おば様、ありがとう。」

涙を拭いて、一生懸命の笑顔で、車から下りた。