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第36章 真と彩香、別々の生活へ

「もしかして、写真に追いかけられる

夢を見たのかも？

林のマンションの壁、天井、

クローゼットの扉、至るところに、

彩香の写真を引き伸ばした

大きなポスターのような物やら、

一面に貼られてたんですよ。

それを目の当たりにしたものだから、

余程のインパクトだったんでしょう？

私もびっくりしましたからね。」

「あなたの名前を、何度も呼び、

あなたに助けを求めているのに、

あなたを拒絶してるのよ。

真さんを、凄く愛しているのよ。

でも、自分に自信が持てないから、

その思いをあなたにぶつけることを

良しと思ってないのよね？

どうして、あんなに不器用なのかしら？

あなたに会いたくて、助けてほしくて、

夢の中では、あなたを呼んでるのに、

現実になると、頑ななまでに、

あなたから遠ざかろうとしているの

夢を見て、又男の人が、怖いみたいなの

主人と遼太の事も怖がっているわ。」