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華の渇れるまで
第4章 理性の崩壊



・・・・・夢のような時間
それはもう終わり・・・。

家に帰らないと・・・。

もっと、この人と一緒に居たい。

優菜はそんな気持ちを隠すことができなかった。

そして大胆に座っている彼の上に

向い合わせで座り、手を首に回し、そして

キス・・・

「もう少し一緒に居たい」

と優菜が言うと、少し戸惑うようにして

また今度ねと優菜の身体を引き離すようにして

立ち上がった。

そして、そのときの彼の困ったような顔を

みてしまった。

(言わなきゃよかった)

そう思っても言ってしまったことは
消すことはできない・・・。

ひたすら明るく、駅までの道を彼と歩いた。

そして、重い雰囲気にならぬように「じゃあね」

とさっぱりとした風を装いサヨナラをした。

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