この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒蜜喰らわば
第2章 彼と私
高校時代からの友人たちと趣味の川釣りに出かけるからと、
デートは休みにされた。
そのおかげで咲枝とお参りに行くことができたのだが、
雅治に用事が無くても今日は会わなくてもいいか、と
私の中では少し距離ができていた。
「今日はね、咲枝と一緒に神社にお参りに行ったんだ」
「へえ、正月でもないのに神社にお参りかよ」
「お参り兼御朱印をいただきにね」
「ふうん・・」
弾まない会話がこれほどまでに長く感じるとは、もう・・
限界に近いのだろうか・・
「釣りで疲れたでしょ、ゆっくり休んで」
電話を切る方向へと導くと、それに反することなく雅治も同じように会話を合わせる。
自分から言い出したくせに、どんよりとした寂しさが心に広がった。
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみ・・」
電話を切ってからのほうが・・一気に疲れた。
デートは休みにされた。
そのおかげで咲枝とお参りに行くことができたのだが、
雅治に用事が無くても今日は会わなくてもいいか、と
私の中では少し距離ができていた。
「今日はね、咲枝と一緒に神社にお参りに行ったんだ」
「へえ、正月でもないのに神社にお参りかよ」
「お参り兼御朱印をいただきにね」
「ふうん・・」
弾まない会話がこれほどまでに長く感じるとは、もう・・
限界に近いのだろうか・・
「釣りで疲れたでしょ、ゆっくり休んで」
電話を切る方向へと導くと、それに反することなく雅治も同じように会話を合わせる。
自分から言い出したくせに、どんよりとした寂しさが心に広がった。
「じゃあ、おやすみ」
「おやすみ・・」
電話を切ってからのほうが・・一気に疲れた。