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毒蜜喰らわば
第13章 別れも幸せも成就
「美智が男に手を引かれて池に入っていこうとした・・
必死でオレはもう片方の手を掴んでおまえを引っ張り戻した。
そうしたらもう離さない?ってオレをじっと見た・・
これ、きっとお告げかもしれないって思ってさ。
ちゃんと結婚して一緒にいろって。
ここがいい変わり目なのかもしれないってな・・」
またしても夢。
夢が運命の道先案内の役割を果たしているなんて。
これは偶然なのか、それとも愛の怨念による仕業なのか。
まだ私は・・
遊女の魂に憑かれているのだろうか?
「それがさ、夢の中で美智は綺麗な着物を着てたんだよ。
で、知らない男も着物姿でさ。
起きてからなんだこりゃって笑っちゃったよ」
緊張から解放され、だらりと頬をたるませて笑う雅治の顔を凝視しながら、
私の心が凍りついたのは言うまでもない。
おわり
必死でオレはもう片方の手を掴んでおまえを引っ張り戻した。
そうしたらもう離さない?ってオレをじっと見た・・
これ、きっとお告げかもしれないって思ってさ。
ちゃんと結婚して一緒にいろって。
ここがいい変わり目なのかもしれないってな・・」
またしても夢。
夢が運命の道先案内の役割を果たしているなんて。
これは偶然なのか、それとも愛の怨念による仕業なのか。
まだ私は・・
遊女の魂に憑かれているのだろうか?
「それがさ、夢の中で美智は綺麗な着物を着てたんだよ。
で、知らない男も着物姿でさ。
起きてからなんだこりゃって笑っちゃったよ」
緊張から解放され、だらりと頬をたるませて笑う雅治の顔を凝視しながら、
私の心が凍りついたのは言うまでもない。
おわり