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毒蜜喰らわば
第12章 イタコの孫が見通した、愛・・
あの夜見た夢は、茂との出会いを告げる夢だったのかと、今にしてみれば思う。
翌日、突然取引先の担当者が変わるなんて、そうそうあるもんじゃない。
年度初めだとか、人の動きがある時期ならまだしも、
春の異動時期からは少し日が経っていた。
出来過ぎた出会いを思い出して、深く長いため息をついた。
そのため息は、振り返った過去にだけではなく、
これから告白しようとしている自分への勢い付でも・・あった。
「翌日・・彼と・・先日蛍庭園で堀内さんたちと会った時に一緒にいた男性と
出会ったんです。取引先の担当者が急に変わるって、
前任者に連れてこられたのが彼でした」
この出来事がすべての始まりであり、雅斗が私に告げようとしている
大事な話を生み出したのだ、きっと・・
ここまできたらすべてを打ち明けなければならない。
里佳子や進にどう思われるかなどとためらっている場合ではないのだ。
私は、もう一度大きく深呼吸をして、秘め事を話し始めた。
翌日、突然取引先の担当者が変わるなんて、そうそうあるもんじゃない。
年度初めだとか、人の動きがある時期ならまだしも、
春の異動時期からは少し日が経っていた。
出来過ぎた出会いを思い出して、深く長いため息をついた。
そのため息は、振り返った過去にだけではなく、
これから告白しようとしている自分への勢い付でも・・あった。
「翌日・・彼と・・先日蛍庭園で堀内さんたちと会った時に一緒にいた男性と
出会ったんです。取引先の担当者が急に変わるって、
前任者に連れてこられたのが彼でした」
この出来事がすべての始まりであり、雅斗が私に告げようとしている
大事な話を生み出したのだ、きっと・・
ここまできたらすべてを打ち明けなければならない。
里佳子や進にどう思われるかなどとためらっている場合ではないのだ。
私は、もう一度大きく深呼吸をして、秘め事を話し始めた。