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毒蜜喰らわば
第13章 別れも幸せも成就
「僕らのまとめ役だったエリア長はみんなから慕われていてね・・
僕もすごくお世話になったんだ。だからその人の分まで頑張っていこうって・・
じつはね、僕が後を引き継いでエリア長になることになったんだ」
「まあ、そうなの?」
茂が出世する、そう聞いたら悲しい話の後だけど思わず声が弾んでしまった。
だが、この喜びの裏側には寂しさもある。
それは仕事ではもう彼と顔を合わせることはなくなる、という事だ。
「川島さんが言ってたわ、たぶんまた移動があると思うって。
うちの社の担当は川島さんに戻るみたいね・・
楠木さんと月曜の朝に会うことは・・なくなってしまうのかしらね」
「うん、エリア編成のし直しがあるみたいだけど・・
美智の会社があるエリアからは外れてしまう事になる・・」
会社の事は自分たちの意志ではどうにもできない。
仕事での関わりが無くなってしまう事も、仕方のないことだと割り切らねばならない。
でも私達にはプライベートでの繋がりがあると、
覚悟を決めてもまだ想いを引きずっている私に茂は寂しげな声で付け加えた。
僕もすごくお世話になったんだ。だからその人の分まで頑張っていこうって・・
じつはね、僕が後を引き継いでエリア長になることになったんだ」
「まあ、そうなの?」
茂が出世する、そう聞いたら悲しい話の後だけど思わず声が弾んでしまった。
だが、この喜びの裏側には寂しさもある。
それは仕事ではもう彼と顔を合わせることはなくなる、という事だ。
「川島さんが言ってたわ、たぶんまた移動があると思うって。
うちの社の担当は川島さんに戻るみたいね・・
楠木さんと月曜の朝に会うことは・・なくなってしまうのかしらね」
「うん、エリア編成のし直しがあるみたいだけど・・
美智の会社があるエリアからは外れてしまう事になる・・」
会社の事は自分たちの意志ではどうにもできない。
仕事での関わりが無くなってしまう事も、仕方のないことだと割り切らねばならない。
でも私達にはプライベートでの繋がりがあると、
覚悟を決めてもまだ想いを引きずっている私に茂は寂しげな声で付け加えた。