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毒蜜喰らわば
第1章 パワースポットでの怪
それから社務所に行って御朱印をいただいた。
次はお守りだと咲枝は小走りで授与所にむかう。
その後ろ姿を見ながらゆっくりとした足取りで、
頂いたばかりの御朱印をじっくりと眺めてからバッグの中に御朱印帳を入れた。
「ねえねえ!美智、どっちがいいと思う?」
子供みたいに声をあげて親友を呼ぶ咲枝の横に並んでお守りを選ぶ。
ピンクがいいか紫がいいか、咲枝が迷っているのは
「好待ち人守」と書かれた丸い形のお守り。
好みの異性に巡り合うためのお守りだとかで、
咲枝は散々迷って高貴な色の紫を選んだ。
「美智は?なんか買わないの?」
「え?う~ん・・どうしよっかなぁ・・」
「雅治君とマンネリ突入ならこれなんかどう?倦怠封じ守だって、いいじゃんこれ」
咲枝の手のひらに乗せられた、倦怠封じ守と書かれた、細長いお守り。
朱色に銀糸で文字が刺しゅうされていて、紐はついていない。
「変わったお守りだね。倦怠封じなんて初めて見た気がする・・
ちょっとおもしろいかもね、じゃあこれにしようかな」
おもしろいなんて罰当たりめが、と咲枝に腕を突かれてペコペコと頭を下げながら、
巫女さんにこれくださいとお守りを差し出した。
次はお守りだと咲枝は小走りで授与所にむかう。
その後ろ姿を見ながらゆっくりとした足取りで、
頂いたばかりの御朱印をじっくりと眺めてからバッグの中に御朱印帳を入れた。
「ねえねえ!美智、どっちがいいと思う?」
子供みたいに声をあげて親友を呼ぶ咲枝の横に並んでお守りを選ぶ。
ピンクがいいか紫がいいか、咲枝が迷っているのは
「好待ち人守」と書かれた丸い形のお守り。
好みの異性に巡り合うためのお守りだとかで、
咲枝は散々迷って高貴な色の紫を選んだ。
「美智は?なんか買わないの?」
「え?う~ん・・どうしよっかなぁ・・」
「雅治君とマンネリ突入ならこれなんかどう?倦怠封じ守だって、いいじゃんこれ」
咲枝の手のひらに乗せられた、倦怠封じ守と書かれた、細長いお守り。
朱色に銀糸で文字が刺しゅうされていて、紐はついていない。
「変わったお守りだね。倦怠封じなんて初めて見た気がする・・
ちょっとおもしろいかもね、じゃあこれにしようかな」
おもしろいなんて罰当たりめが、と咲枝に腕を突かれてペコペコと頭を下げながら、
巫女さんにこれくださいとお守りを差し出した。