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毒蜜喰らわば
第7章 心ここにあらず
「なんかアンタの言う事が正しいって思えてきた・・まさか咲枝、御利益でもあった?」
まあねぇ、と含み笑いを返されて私は驚いた。
「うっそ!え?出会いがあったの?」
うふふと笑うだけの咲枝。
頭上で鳴く蝉の声に負けないように教えて教えてと声をはりあげて、
やっと事の詳細を聞き出した。
「実はね、里佳子から久しぶりに連絡があったのよ、元気?って。
あいつのとこ、まだ子供が小さいから外に出るよりよくお家に友達呼ぶんだって。
で、今度旦那さんの友達が来るからよかったら来ない?って誘われたのよ。
もちろん美智も一緒にって。旦那の友達っていうのも独身なんだって!
ちょっと期待しちゃうじゃない?これもきっと御利益なんだよ」
なるほど、そういうことか。
確かに、出会うきっかけを与えられたという事は、御利益の一つだと考えられる。
里佳子とは私自身も随分とご無沙汰している。
2歳の子供の面倒は大変だろうから、と遠慮して連絡も途絶えてしまっていた。
それは咲枝も同じだったが、ふと思い立って連絡をしてくれたという事が
すべての始まりになっていくのだ、きっと。
「ね、美智も行くよね?ね?私だけじゃ緊張しちゃうからさあ」
「うん、行く行く!里佳子には随分会ってないし、友達ってのも見たいしさ」
「ちなみに3週間後の土曜日だから、空けといてね」
「えー?3週間後?」
私の素っ頓狂な声に刺激されたのか、急に頭上の蝉が大合唱を始めた。
まあねぇ、と含み笑いを返されて私は驚いた。
「うっそ!え?出会いがあったの?」
うふふと笑うだけの咲枝。
頭上で鳴く蝉の声に負けないように教えて教えてと声をはりあげて、
やっと事の詳細を聞き出した。
「実はね、里佳子から久しぶりに連絡があったのよ、元気?って。
あいつのとこ、まだ子供が小さいから外に出るよりよくお家に友達呼ぶんだって。
で、今度旦那さんの友達が来るからよかったら来ない?って誘われたのよ。
もちろん美智も一緒にって。旦那の友達っていうのも独身なんだって!
ちょっと期待しちゃうじゃない?これもきっと御利益なんだよ」
なるほど、そういうことか。
確かに、出会うきっかけを与えられたという事は、御利益の一つだと考えられる。
里佳子とは私自身も随分とご無沙汰している。
2歳の子供の面倒は大変だろうから、と遠慮して連絡も途絶えてしまっていた。
それは咲枝も同じだったが、ふと思い立って連絡をしてくれたという事が
すべての始まりになっていくのだ、きっと。
「ね、美智も行くよね?ね?私だけじゃ緊張しちゃうからさあ」
「うん、行く行く!里佳子には随分会ってないし、友達ってのも見たいしさ」
「ちなみに3週間後の土曜日だから、空けといてね」
「えー?3週間後?」
私の素っ頓狂な声に刺激されたのか、急に頭上の蝉が大合唱を始めた。