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毒蜜喰らわば
第8章 禁断の扉が開いた・・
手にしたワイングラスの中の赤い液体に視線を注ぐ。
その赤が導いてくれた。
きっとこれは、恋願神社のお引き合わせなのだ、と。
お待たせしました、と店員の声に二人そろって顔をあげる。
湯気を立てたトマトソースのパスタがテーブルに置かれると、
「美味しそうだね、熱いうちに食べよう。足りなかったらおかわりしていいからね」
「いやだあ、私大食いに見えるの?」
口を尖らせながらバッグの中のスマホを取り出す。
美味しそうな料理を思い出として写真に撮ろうとしたけれど、
思い直してスマホをバッグに戻した。
今のこの時間は2人だけの秘密。
秘密には足跡を残さないようにしたほうがいい。
写真なんかなくったって、私の脳裏には
見たものすべてが記憶されるはずだから・・
その赤が導いてくれた。
きっとこれは、恋願神社のお引き合わせなのだ、と。
お待たせしました、と店員の声に二人そろって顔をあげる。
湯気を立てたトマトソースのパスタがテーブルに置かれると、
「美味しそうだね、熱いうちに食べよう。足りなかったらおかわりしていいからね」
「いやだあ、私大食いに見えるの?」
口を尖らせながらバッグの中のスマホを取り出す。
美味しそうな料理を思い出として写真に撮ろうとしたけれど、
思い直してスマホをバッグに戻した。
今のこの時間は2人だけの秘密。
秘密には足跡を残さないようにしたほうがいい。
写真なんかなくったって、私の脳裏には
見たものすべてが記憶されるはずだから・・