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毒蜜喰らわば
第9章 めずらしい人との出会い

咲枝からの電話で、明後日の土曜日に
里佳子の家に遊びに行く約束を思い出した。

茂への想いを果たしてから、私の心はふわふわと浮ついていて、
目の前にある出来事に対処するのがやっとだった。


さっそく茂と顔を合わせた月曜日は、一日仕事がはかどらなかった。
ふと手を止めればあの夜の自分の姿を思い出したり、
茂の手の感触を思い出しては甘いため息をついていた。

そんな状態で一日一日を過ごし、木曜の夜にかかってきた咲枝からの電話で
ようやく週末の予定を思い出す始末だった。

「里佳子が手料理を振る舞ってくれるっていうし、
 ワインは旦那さんの友達が持ってきてくれるっていうからさ、
 私らはスィーツをたんまり持っていこうよ」

「そうだね、新宿で待ち合わせならデパ地下で買っていこう」

「旦那の友達って、どんな人かなぁ。私、お守り握りしめていくからさ、
 美智も協力してよね。じゃあ11時に南口で。JRだからね、間違えないでよ」

手土産よりも出会いの相手の事で頭がいっぱいの咲枝は、
甲高い声を残し一方的に電話を切った。


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