この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ヒメゴト《不定期更新》
第7章 童貞卒業
サ◯ルだけは、俺の事見下す事なく、普通に接してくれたんだよな。
何かと俺の事気に掛けてくれるし。
「俺、いいや。行かない」
そう電話でサ◯ルに断りをいれる俺。
正直サ◯ル以外の奴との思い出なんて無いに等しいし。
「そう言うなって。もうセ◯ヤも行くって返事しちゃったから当日よろしくな!」
「ったく。すぐ帰るからな」
俺はしぶしぶ返事をし、同窓会当日を迎えた。
これも友達付き合いってやつだ。
サ◯ルはみんなの前で俺の事絶対悪く言わないし、とりあえず俺は座って解散の合図を待つだけでいいだろう。
気乗りしないまま、俺はサ◯ルとの待ち合わせ場所に向かった。
「おせーぞセ◯ヤ!」
待ち合わせ場所でサ◯ルが手を振っていた。
「悪い」
「そんなにつまんなそうな顔すんなよ!中入ったらスマイルだぜ?あーあ、俺たちが一番最後かよ」
そう言いながらサ◯ルは居酒屋のドアを開けた。
案の定、俺が登場しても周りの反応は薄め。
これは想定内。
「セ◯ヤは俺の隣!」
強引にサ◯ルに手を引かれ、席に着いた。
「あれー?セ◯ヤくん全然変わってないね」
そう声をかけて来たのは、高校でアイドル的存在だったミ◯ミだった。