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ヒメゴト《不定期更新》
第4章 真夜中に忍び寄る4本の手

パタパタ……


しゃがんだままトイレットペーパーで拭こうとした時に聞こえた足音。


その足音は私の入っている奥のトイレに入ったのか扉の閉まる音がした。


私以外にもこんな時間に出歩いてる人が居るんだ。
程度にしか思っていなかった。




ジャバジャバー…


水を流し、私はトイレの扉を開けた。


我慢していた尿意から解放されスッキリした気分。


手を洗おうと右に歩いて行こうとした時、洗面台の前には覆面を被った一人の男の姿があった。

目がバッチリ合い、余りの衝撃さに暫く動けないでいた。


えっ?!
なんで女子トイレに男がいるの!?
ってか覆面って、私ヤバくない?!


驚きと恐怖で、早くこの場から離れなくてはという防衛本能がようやく働き、走り出そうとした時───…



───後ろから伸びて来た手に、私の口は塞がれていた。



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