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ヒメゴト《不定期更新》
第4章 真夜中に忍び寄る4本の手
奥の洋式トイレの個室の中まで、口を押さえられたまま片手は脇を抱えられ、力任せに引きずり込まれる。
「ンンンンー!」
離して!と言いたくても口を押さえられて言葉にならない。
顔の見えない相手に私は逃げようと必死にもがくが、暴れる私を後ろから押さえつけられる力の強さに、女の非力さじゃどうしようもないことを悟った。
それでも諦めてなるものか!
という気持ちで何度も手足をバタつかせ抵抗する。
しかし、覆面で顔を隠したもう一人の男が私に迫ると、私の目にアイマスクを装着させた。
視界を奪われ恐怖が一層増した。
「んー!んー!」
暴れる私に背後に居た男は耳元で低く囁いた。
「死にとぅなかったら大人しくせぇや」
低い声に私はビクッと体を震わせ抵抗をやめた。
「ええ子や。これからされる事分かっとるな?少しでも騒いだりしたら…ええな」
抵抗をやめた私の口を塞いでいた手を離した。
殺される…
私は余りの恐怖にガクガクと体が震えた。