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ヒメゴト《不定期更新》
第4章 真夜中に忍び寄る4本の手
「こんなエッチな格好して、誘っとるんか?」
男の生温かく荒い息遣いが耳に吹きかかり、ゾクゾクと背中が震える。
私はパンストにミニのスカート、肌にピタッとまとわりついたTシャツを身につけていた。
「エロい身体しとるなぁ」
そう言いながら後ろの男がゴツい大きな手で私の胸を揉み始めた。
「んっ、やぁあ!」
私は思わず叫んでいました。
黙っていれば命は助かるかもしれないのに、私は殺されるんだと言う恐怖で頭が真っ白になっていた。
パチーン…
乾いた音が公衆トイレに響いた。
「黙れ言うたやろ。わからんか?」
ヒリヒリと痛む頬を押さえようとした手は後ろ手に拘束されていた。
今殴ったのは多分覆面の男。
「あああんぐぅっ…ぅぐぐぅ」
それでも抵抗をやめない私に、口内に布のようなものを押し込まれ、急に呼吸が苦しくなった。
それに首を絞められている…
し、死ぬかも…
意識が混沌とする中、酸素を求め、貪るように息を吸い込んだ。
「ぐぉ…ゴボッ…ぅぇ…」
突然絞められていた首から手が離れ、布が邪魔をして嗚咽がした。
「次抵抗したら殺す。最後や」
男たちの最後の警告のように私の耳にこだました。