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第5章 奴隷の教科書

もう……いやらしい音が
恥ずかしい程、この部屋に響きわたる。
感じちゃだめ……って言われたのに。

かおり様の視線は……
まっすぐ私を見つめる……
私はもうだめ……


『ごめんなさい！感じちゃいます！』
『だめって言ったのに……だめって言われた
こと守れないときはどうするかわかる？』

『わかりません……』

『自分の非を認めるの。奴隷はどんな
ひどいことでも、絶対できないことでも、
絶対服従しなくちゃいけないでしょ。それが　　　　
できなかったら、自ら進んで詫びをいれて
罰を与えてくださいって、懇願して
許してもらえるまで耐えるの。
その、繰り返しでご主人様との信頼関係が
少しずつできあがってゆくから。』