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∮恋蜜度∮官能短編集
第5章 教師&生徒編 純愛
‥いいなぁ、みんな先生と気軽に話せて‥
あたし、相田 香織は担任の先生に頼まれた資料を取りに職員室を訪れたついでに内田先生と女子生徒達のやり取りを眺めながらそう思っていた…
今年の春に定年退職した歴史の先生の代わりに学校に来た先生──
新任の挨拶で教壇に立ったスーツ姿の先生に女生徒がざわめき、いかにもモテ顔の先生に嫉妬心むきだしの男子生徒も少なくはなくて‥
でも、根が体育会系の先生は意図も簡単に男子を手なずけてしまっていた──。
文化系の体育会系‥
文武両道の先生はあっという間に人気者に‥
そんな先生にあたしも一目惚れしたうちの一人だった。
‥あ‥‥うそ、雨じゃん‥今日は降らないって言ってたのに……
放課後に先生に頼まれた資料をまとめて下校の遅くなったあたしを雨が襲う。
‥ついてないなぁ
仕方なく濡れるのを覚悟して校舎から歩き出したあたしを不意に誰かが呼び止めた──
「……相田?──あぁ‥やっぱり。お前、傘はどうした?」
声をかけてきたのは内田先生。
あたしの大好きな人だった。