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∮恋蜜度∮官能短編集
第5章 教師&生徒編 純愛
カバーから消しゴムを抜くとうっすらとまだ残っている文字‥
俺はそれを手にして聞く。
「これは‥
テスト中に書いたのか?」
「‥ハィ‥//」
小さな声でうつ向いて返事をする相田に胸の疼きと不安を覚える‥
「誰に?
‥高木に渡すために?」
周りの先生達に聞こえないように聞くと無言でうつ向き首を横にふる相田に俺は小さなため息が漏れた
「じゃあ‥
これは、俺が預かってていいんだな‥?」
確かめるように念を押すとゆっくりと頷く‥
「―――わかった‥
いいよ、もう戻って‥
代わりにこれ使え‥
あと、ノートを見るから」
俺は代わりに自分の消しゴムを渡して相田を教室に帰した。
「カンニングですか?」
隣の先生が聞いてくる。
はたから聞けばそんな会話かもしれない
「いえ、違いますよ‥」
俺は答えながら相田のノートを開いた‥
‥よかった―――‥//‥
さっきの相田のはにかんだ顔が忘れられない‥
“スキ”
消しゴムに書かれた文字をじっくりと眺めつい口元が緩む‥
授業中ずっと考えてた‥
あれは俺に?
それとも、隣の高木に宛てた文字なのか‥