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梅の湯物語
第9章 梅の湯のお梅さんになったわけ
ーー湯を沸かそう

お梅はそう思った。

なぜかわからない。

だけどすっかり垢黒くなった人たちをお風呂に入れてあげようと思った。


お梅は風呂場を見に行った。
焼夷弾によって天井はなくなってしまったが、掃除をして穴を塞げばなんとか入れそうだ。


瓦礫を片付け、浴槽の穴を塞ぎ
お梅は憑かれたように体を動かした。

水道の栓を捻ると水が出た。

水をため釜場の灰を掻き出し、燃え残った柱や板を釜に放り込んだ。

瓦礫に紛れていたマッチを刷り、帝国軍の活躍を高らかと謳った新聞に火をつけた。




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