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梅の湯物語
第9章 梅の湯のお梅さんになったわけ

「空が青いなぁ」


誰かが上を見上げて言った。


「ほんとだね」


「こんなにゆっくり空を見たのは久しぶりだな」


「そうだね
 ずっと敵の飛行機に怯えていたからね」


「もう あんな思いをしなくていいんだな」


口々に思いを溢す。



「いい湯だなぁ」



みんなが揃って空を見上げた。





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