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梅の湯物語
第13章 関西からのお客さま
ビールや日本酒の空き瓶がゴロゴロと転がりはじめる頃には宴はおおいに盛り上がり

手拭いほっかむりした仙吉がドジョウ掬いを始めれば、隣で達吉がひょっとこ踊り

それを蹴散らすように千鶴が芸者衆を引き連れ舞い踊り、わっと座を盛り上げたかと思うとお座敷遊びの野球拳

良太さんと健二、達吉も素っ裸になる始末。

あれあれと汐さんも驚きながら大笑い。

芸者から渡された扇子で股間を隠しながら汐さんのとなりに戻ってきた良太さん。
こんなことする人だったかと汐さんは楽しそうな良太さんに微笑みかける。

「おっ 盛り上がってるな」

手に紙袋を提げて現れたのは庄五郎さん。

汐さんの隣へやって来て

「これ、もって帰ってくんな」

渡された袋を覗くと桐の箱が二つ
驚いて庄五郎を見る。

「来年はひ孫の顔が見られるといいな」

汐さんはにっこり笑って

「ありがとうございます」

庄五郎に頭を下げた。

「また随分やられたもんだな」

庄五郎は良太さんを見る

はははと笑う良太さん。

「芸者衆相手に勝てるわけないだろ」

庄五郎の隣にスッと座った芸者にグラスを差し出す。グラスにビールを注がれながら空いた手で芸者の肩を抱く。

「庄五郎さんも随分遊んでいると見える」

良太さんが言えば

「まあ、昔はな」

そう言ってグラスのビールを一息で飲んだ。


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