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梅の湯物語
第2章 深夜営業やってます
男が洗い場に入るのと同時に女性は湯船に足を差し入れていた。
男は一瞬女性のうしろ姿に見惚れたようだった。
女湯の方は乳白色の浴剤を入れてあるので湯船に浸かってしまえば裸は見えない。
女性は洗い場に背を向けて湯に浸かっている。
入ってきたのが男とは知らないはずだ。
男は洗い終わると少し女性から離れた位置に
「失礼」
といって入っていく。
女性が一瞬驚いて男を見上げた。
男は紳士的に微笑んで女性の視界に入らない位置に座った。
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