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梅の湯物語
第7章 湯上がりラムネをご一緒に
テスト最終日

桜は昨日の雅人が気になってテストどころではなかった。

...どうしよう。
  行くって言ってないけど、待ってるかな。
  だけど柏木さん彼女いるし

  やっぱり 行くのやめようかな


テスト終了のチャイムがなる。


...最悪。



「桜、テストどうだった?」

隣に座る怜奈に聞かれる

「最悪...」

「またまたぁ そんなこと言ってまた良い点とるんだよね」

二人は鞄を持って教室を出た。

校門の辺りがざわついている。

「スッゴいイケメンいるんだけど」
「大学生かな?」
「誰かの彼氏?」
「学校に来たらヤバイよね」
「でもあんなイケメンと付き合えるなら先生に怒られてもいい」
女子校生たちの興奮した黄色い声
「ねえ、誰かナンパしにいきなよ」


「どうしたんだろうね」

怜奈と桜が歩いていく。

校門から少し離れた塀に寄りかかるイケメン

桜は目を疑った。




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