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梅の湯物語
第7章 湯上がりラムネをご一緒に
地下鉄の階段を駈け降り
やって来た電車に飛び乗った。

ハアハアと肩で息をする二人

顔を見合わせ笑った。


空いている席に座ると
雅人が桜の頭を自分の肩に寄せようとする。

「着いたら起こしてあげるから寝てていいよ」

「え?でも3駅ですよ」

不思議に思った桜が雅人を見上げる。

「いいから、いいから」

嬉しそうに笑う雅人は桜の頭を自分の肩にくっつけた。

桜はそっと雅人の肩に寄りかかった。
満足そうに笑った雅人は桜の頭に自分の頭を寄せた。

桜はドキドキして、心臓の音が雅人に聞こえてしまうんじゃないかと思うほどドキドキしていた。


握られた手に力が込められて

桜はぎゅっと目をつぶった。

みぞうちが絞られるような甘苦しい感覚に襲われ


...キュンとするってこうゆうこと?



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