この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第1章 瀬ノ尾まりあ

学校にひとりはいる頭脳明晰の美少女。
瀬ノ尾まりあはまさしくそんな子だった。
たくさんの習い事を学び
蝶よ花よ
たおやかに育てられた。
生徒達は皆
彼女に夢中だった。
毎日のように告白を受け
断っていた。
理由は
好きな人がいるから
その相手は……。
「瀬ノ尾さん。もうすぐ卒業だけど進路はまだ決まらないのかい?」
担任の先生。
「はい……やってみたいことが、たくさんあって……」
「君みたいな優秀な成績の子、進学校に進むべきだと思うけどなぁ」
「でも先生みたいに、音楽の学校で、きちんとピアノを習いたい気持ちもあるんです」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、僕は頭悪かったからそっちの道に進むしか出来なかっただけだよ。それに……」
まりあの担任の先生……
金澤勇気
彼は新米の教師だ。
今年音大を卒業して地元の中学に赴任した。
自分では才能があったと思っていたピアノの夢
破れた結果でもあった。
それでも教師になって初めての冬休み
こうして優秀な生徒の悩みを聞きに
休み返上で
仕事するのも
嫌いじゃないと感じ始めていた。
「結局僕はこうして学校の先生をやってる。誰もがプロになれる世界でもないんだよ?あ、これは瀬ノ尾さんに才能がないってことじゃなくてね!」
「うふふ。分かってますよ」
まりあは勇気の慌てように
くすくす
手を口に当てて笑った。
花が咲いたような笑顔
勇気はときたま目が奪われる。
聖職者が何考えてるんだ!
勇気はいつも自分の雄を心で殴り倒していた。
瀬ノ尾まりあはまさしくそんな子だった。
たくさんの習い事を学び
蝶よ花よ
たおやかに育てられた。
生徒達は皆
彼女に夢中だった。
毎日のように告白を受け
断っていた。
理由は
好きな人がいるから
その相手は……。
「瀬ノ尾さん。もうすぐ卒業だけど進路はまだ決まらないのかい?」
担任の先生。
「はい……やってみたいことが、たくさんあって……」
「君みたいな優秀な成績の子、進学校に進むべきだと思うけどなぁ」
「でも先生みたいに、音楽の学校で、きちんとピアノを習いたい気持ちもあるんです」
「そう言ってくれるのは嬉しいけど、僕は頭悪かったからそっちの道に進むしか出来なかっただけだよ。それに……」
まりあの担任の先生……
金澤勇気
彼は新米の教師だ。
今年音大を卒業して地元の中学に赴任した。
自分では才能があったと思っていたピアノの夢
破れた結果でもあった。
それでも教師になって初めての冬休み
こうして優秀な生徒の悩みを聞きに
休み返上で
仕事するのも
嫌いじゃないと感じ始めていた。
「結局僕はこうして学校の先生をやってる。誰もがプロになれる世界でもないんだよ?あ、これは瀬ノ尾さんに才能がないってことじゃなくてね!」
「うふふ。分かってますよ」
まりあは勇気の慌てように
くすくす
手を口に当てて笑った。
花が咲いたような笑顔
勇気はときたま目が奪われる。
聖職者が何考えてるんだ!
勇気はいつも自分の雄を心で殴り倒していた。

