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ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第1章 瀬ノ尾まりあ

まりあは
そんな勇気が
好きだった。
きっかけは、日常会話で生まれた一言。
小さな頃からお姫様のように見られ
まりあは他の子より秀でてなければならない
そう思い込んでいたまりあ。
いつか結ばれる素敵な王子様に見初められる為にも……。
結果
成績は常にオール5。
テストは100点以外をとったことがない。
そんなまりあに、勇気はあるとき言ったのだ。
「瀬ノ尾は忘れ物一つしたことない優秀な子だけど、年相応に笑ったりしないから先生はそれが1番心配だ」
まりあはそんなことを言われたことがない。
困惑した彼女は勇気に尋ねた。
「年相応とはどんな笑顔ですか?」
勇気は即座に答えた。
「そうだなぁ。瀬ノ尾は可愛いから、こんな風に笑ったりするといいかもな」
スマホで検索されたある少女達。
それは今流行りのアイドルバンド
エアラバの画像。
「瀬ノ尾が心から笑ったら、きっともっと可愛いだろうな」
まりあの中
ニセモノの仮面……。
それが
ばらばらに
砕け散った気がした。
それから
成績は少し落ちたが
元々がアンドロイドのように正確で迅速だっただけ。
まりあはようやく張り詰めていたものが何なのか
理解した気持ちだった。
友達を作り
遊び
あれから落ちた恋の相談をした。
冬に入る頃には
まりあは誰より輝く可憐な女の子に成長していた。
そんな勇気が
好きだった。
きっかけは、日常会話で生まれた一言。
小さな頃からお姫様のように見られ
まりあは他の子より秀でてなければならない
そう思い込んでいたまりあ。
いつか結ばれる素敵な王子様に見初められる為にも……。
結果
成績は常にオール5。
テストは100点以外をとったことがない。
そんなまりあに、勇気はあるとき言ったのだ。
「瀬ノ尾は忘れ物一つしたことない優秀な子だけど、年相応に笑ったりしないから先生はそれが1番心配だ」
まりあはそんなことを言われたことがない。
困惑した彼女は勇気に尋ねた。
「年相応とはどんな笑顔ですか?」
勇気は即座に答えた。
「そうだなぁ。瀬ノ尾は可愛いから、こんな風に笑ったりするといいかもな」
スマホで検索されたある少女達。
それは今流行りのアイドルバンド
エアラバの画像。
「瀬ノ尾が心から笑ったら、きっともっと可愛いだろうな」
まりあの中
ニセモノの仮面……。
それが
ばらばらに
砕け散った気がした。
それから
成績は少し落ちたが
元々がアンドロイドのように正確で迅速だっただけ。
まりあはようやく張り詰めていたものが何なのか
理解した気持ちだった。
友達を作り
遊び
あれから落ちた恋の相談をした。
冬に入る頃には
まりあは誰より輝く可憐な女の子に成長していた。

