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ヒ ミ ツ に し よ う ね ?
第2章 綾瀬ゆら
席へと通され


ストン


緊張した面持ちで


腰掛けた由良は


座り心地の良いソファの


ぬくもりに


安心感を抱いた。


まるで包まれているよう。


うっとりしていると


隣に置いてあった


猫型のクッション


それを膝に置いてくれた


触り心地は


「わぁ、ふわふわ……」


もふもふっと


両手で堪能してるうちに


スッ……


メニュー表を差し出された。


手描きのブラックボード。


右下に


猫のイラストがある


素朴で愛らしい


でもおしゃれな絵


不器用なゆらは


イラスト一つ書けないから


うらやましい才能


そして


メニューを一通り流し見る


コーヒー

ミルク

ココア

季節の果実ジュース


お勧めは

紅茶です

お好みに

ブレンド致します



そう書いてあった。


ゆらは迷わず


「じゃあ紅茶で……ホ、ホットで!」


注文を通した。


ギャルソンの男の人


色素の薄い


猫みたいな瞳の


彼は


こくっと頷き


ソファの後ろ


壁に飾ってあった


雑貨を二つ


手にした。


右手には


シルバーの素材のレモンの置物。


左手には


Laitと書かれた仔牛の陶器


彼は


右に


左に


首を揺らした。


ゆらは




それで……




……理解した。




「じゃあ、左手ので」



彼はにっこり笑って


こくっと


頷いた。


わ……。


ゆらの心が


ときめく


雑貨を元に戻す手に


私に


触れるわけではないと


わかっていたけど。


恥ずかしくなった。


それから彼は


一礼して


カウンターに籠もってしまった。

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