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FUJITAYA
第6章 あなたを想って
私だけが忙しいのではなく、会社が忙しいため、もちろん社員全員も忙しかった。
その鬱憤を晴らすためかは分からないが、とても気分が悪くなる光景を見てしまった。
「んぁっ、やめてくださぃ…」
「声出したらバレるけど、いいわけ?」
こっちも疲れて、休憩したくて席を立ちわざわざ給湯室に来ているというのに、どうしてここにいるのか、そしてどうしてここでするのかと聞きたくもなる。
しかも、成本さんと、私より2つ年下の女の子。恋は盲目で、こんな人を好きだったんだと、会うたびに思ってしまうので、いい加減会社の中では大人しくしておいてほしいと心から思う。
ため息が出てしまい、それに気付いた乱れた2人がこちらを見た。
「えっ、…鮫島さん……」
申し訳なさそうに見る女の子には、私も見てごめんなさいという気持ちになるが、成本さんは違った。
「……お前も疲れてんなら、一緒にするか?」
ニヤっとした表情を見せられて、私は思わずカッとなり、ツカツカと傍まで近づき、顔をグーで殴ってやった。
「バレてやばいのは成本さんの方ではなくて?気持ち悪いので、もう会社では大人しくしておいてくれませんか?あと、いつまでも好かれてるとか思ってるんですか?恥ずかしいですよ?」
今まで成本さんに我慢していたことを出せてスッキリしたが、疲れを癒すことはできず、むしろ殴った右手が痛み出して、もう何もかもが嫌になってやけくそで、仕事を終わらせた。
その鬱憤を晴らすためかは分からないが、とても気分が悪くなる光景を見てしまった。
「んぁっ、やめてくださぃ…」
「声出したらバレるけど、いいわけ?」
こっちも疲れて、休憩したくて席を立ちわざわざ給湯室に来ているというのに、どうしてここにいるのか、そしてどうしてここでするのかと聞きたくもなる。
しかも、成本さんと、私より2つ年下の女の子。恋は盲目で、こんな人を好きだったんだと、会うたびに思ってしまうので、いい加減会社の中では大人しくしておいてほしいと心から思う。
ため息が出てしまい、それに気付いた乱れた2人がこちらを見た。
「えっ、…鮫島さん……」
申し訳なさそうに見る女の子には、私も見てごめんなさいという気持ちになるが、成本さんは違った。
「……お前も疲れてんなら、一緒にするか?」
ニヤっとした表情を見せられて、私は思わずカッとなり、ツカツカと傍まで近づき、顔をグーで殴ってやった。
「バレてやばいのは成本さんの方ではなくて?気持ち悪いので、もう会社では大人しくしておいてくれませんか?あと、いつまでも好かれてるとか思ってるんですか?恥ずかしいですよ?」
今まで成本さんに我慢していたことを出せてスッキリしたが、疲れを癒すことはできず、むしろ殴った右手が痛み出して、もう何もかもが嫌になってやけくそで、仕事を終わらせた。