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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第12章 二人の関係
「マスター、しおりさんについて、聞いてもいいですか?」
「…構いませんが、何か気になることでもありましたか?」
そう言ったマスターが、ワイングラスを拭きながら、友人の話に耳を傾けた。
おい!
いきなり何を聞くつもりなんだよ!
聞いてどうするつもりなんだ?
俺はそんな思いで、友人をギロッと睨んだが、友人はそんな俺の視線を無視して、マスターに問い掛けたんだ。
俺は、静かにうつむきながら、マスターと友人の会話を聞いていた。