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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第6章 昼と夜

わぁ、こんな大人な雰囲気のお店初めてだよーっ。

何か私だけ場違いな感じ…。

20歳になり、お酒は付き合い程度に飲むものの、こんな本格的な大人なbarは初めてで緊張する。

入口でモジモジとしている私を眞多さんが見つけて、声を掛けてきた。


「詩音莉ちゃん、来てくれたんだね。こちらへどうぞ。」


そう言ってカウンター席に案内してくれた。

カウンターに座るお客さん達の視線がチラッとこちらへ向いたので、私は微笑んで会釈をする。

皆、大人でbarがよく似合う雰囲気の方達だ。

明らかにお酒初心者とわかるような私にも、皆優しく笑顔で会釈仕返してくれた。


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