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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第6章 昼と夜
カウンター席しかない店内。
前を見ればたくさんのお酒が並んでいるけど、どれも飲んだ事はなくて、よくわからない。
それでも色とりどりのお酒は、すごく綺麗で美味しそうに見える。
カウンターにいるバーテンダーは、眞多さんしかいない。
他には誰もいないのだ。
紫艶という名のバーテンダーは、どこにいるのかな?
ソワソワする私にはお構い無しに、眞多さんが私に話し掛ける。
「詩音莉ちゃんに、よく似合うお酒を作るから待ってて。」
「ありがとうございます。」