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行こうぜ、相棒
第10章 This is the time









リエが帰った日の夜から週末まで、柏木はホテルを引き払い、エリの家に居候した。

「来週からはまた、半島に帰る」

と彼がいうものだから、ならばいっそ、自分の家で過ごせば、と提案した結果だ。
クルマを持たない彼のために、エリは朝晩最寄りの駅まで彼を送り、せっせと朝夕食の支度をした。

半島に渡ると三ヶ月は帰れないという柏木の事情に、知り合ってほんのわずかしか経たないのに、ふたりは自然と暮らしをともにすることに決めたのだった。

その夜、部屋の電気を消して、柏木はエリを抱いた。
とりたてて変わったセックスをするわけではない。抱擁から口づけ。髪を撫でられてシャツを脱がされ、互いの素肌を感じながら身体を合わせる。
乳房に触れる手は繊細で、エリの身体はそのタッチに敏感に反応する。
ショーツのなかに指先が侵入し、デルタの形のヘアを撫でられ、その先の花びらに触れられるときは、恥ずかしいくらい濡れていた。
ゆっくりと縦筋を探られ、蜜をつけた指でクリトリスをやさしく揉みほぐされる。
エリもまた柏木のペニスを口に含み、たっぷりと唾液をつけて刺激する。そうするだけで、エリは我慢ができないほど興奮してしまう。
ひとしきり愛撫の時間が過ぎて、挿入に到る。互いの性器が結びついたあとは、愛おしさに感極まりながら、エクスタシーを迎える。



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