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行こうぜ、相棒
第6章 Englishman In New York

「こんなの…初めてです」
「苦しい?」
「はい…。でも、辛くは……ないです…」
不思議だ、とエリは思う。
今まで数多くの男性と寝てきた。しかし一度たりとこんな風に男性に身体を拘束されることなどなかった。エリは常に男性をリードする側にいたから。
万が一、相手がそのようなそぶりを見せようものなら、エリは即座にベッドを出ていたろう。
別に男性を支配したい訳ではない。エリが自然にふるまうと、結果としてそういう関係ができあがるだけのことなのだった。
いまエリは、白いブラウスにきっちりと朱色の縄で拘束され、身動きが取れないでいる。
「普段ならこのままブラウスの前をはだけて、乳房を露出させるのだけどね」
先生、と呼ばれるごま塩頭の初老の彼が、淡い笑みを浮かべながらそういう。
「でも、とてもきれいだよ。妹さんに負けないくらいだ」

