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行こうぜ、相棒
第9章 Want your body
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先生の指もまた、露(あら)わになったエリの乳首に、そっと触れた。
恐ろしく、丁寧に。
触れるとはじけるシャボン玉を手のひらで包むようなタッチだった。
エリは瞬間、身体を震わせた。
以前着衣のままでされた時と同じように身体に回された麻縄が、素肌に食い込む。約束通りに。
「脱いでごらん」
「ーー全部ですか?」
「全部だよ」
雨の降る日だった。
街は梅雨前線に包まれていた。
エリは前回と同様に、クルマで半島の先端まで来た。磯際の、先生のコテージだった。白い十字の窓枠で切り取られた海は、グレイの階調に沈んでいた。部屋の中は快適に空調されており、梅雨時の湿気は全く感じられなかった。
キッチンの椅子に腰掛けた先生の前で、エリは着てきたシャツを脱いだ。背中を向けて良いと言われたので、そうした。
ショーツを脱ぎ去ると、何も言われぬまま、背中から先生から肩をそっと押され、前回のソファーに座らされた。先生は手際良く、エリの身体を縄で固定した。
Mの字に固定された両脚を開かされ、両手もその脚にきっちりと結びつけられた。エリはされるがままに、先生に身を任せた。そして先生はエリの身体に生成り色のタオルをかけた。