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プラトニックラブなんてくそくらえ
第1章 青瀧教授
青瀧はそんな彼女の姿を、少し離れて見ている。

彼の口角は心持ち上がり、目は鋭く光っている。

やがて、菖蒲子は急激な腹痛に襲われた。

彼女の顔色はみるみる蒼くなる。

「おや、どうしましたか。」

「あの、お手洗い貸していただけますか。」

菖蒲子は唇を震わせながら言った。

「えっ、困ったなあ。来客があるとは思わなかったから、今日は掃除をしていないんだよ。」

青瀧はわざと間延びした口調で言った。

「構いません、ちょっと緊急事態なんです。」

菖蒲子はお腹を抱え、声を絞り出した。

憧れの男性教授にトイレに行きたいと訴えることに羞恥心を抱きながらも、背に腹は代えられなかった。

「それなら仕方ないね、じゃあこっちへ。」

青瀧は菖蒲子をトイレへ通した。

菖蒲子は男性の部屋でお腹を下すことが死ぬほど恥ずかしかったが、どうにも我慢ができなかった。

菖蒲子がトイレから出ると、青瀧は彼女を風呂場へ通した。

「うちにはウォシュレットがないから、お風呂で洗うといいよ。」

菖蒲子は下半身を脱ぎ、石鹸とシャワーで汚れた部分を流した。
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