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甘い時間は2人きりで
第2章 夜のレッスン
「甘えるから可愛いとか、素直に感情出すから好きになる訳じゃないよ。相手の良いところとか、ふと見せる仕草とか、ギャップ萌えとか、色んな面を知って好きになるんよ。俺の場合は」
「はる…」
「だから気にしないで。自分に自信持って、俺の彼女さん」
ああ、この人はいつも真っ直ぐに甘い言葉を届けてくれる。
春人の思いに心のモヤモヤが晴れていく。
すると隣からくくっ、と押し殺すような笑い声が聞こえてきた。
「可愛い…」
「な、人が深く悩んでたのに可愛いって!?あんまり恋愛してなかったから仕方ないじゃん!」
「うんうん、恋愛ビギナーの茜さんには深いお悩みですねー」
「ひゃっ!?」
頰を両手で挟まれ、ムニムニと押される。
「ほっぺすべすべやなー」
「は、はる…いひゃい…」
「これからは自分のペースでゆっくり甘えていく?」
「んん…」
「はい約束な。ん…」
チュッと触れるだけのキスを落とされ、ようやく頰を挟む手が離された。
「…今度は茜さんからチューして」
「はっ!?」
「言ってたやん。自分からキスしたいって」