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甘い時間は2人きりで
第2章 夜のレッスン
隣に座って、肩を抱き寄せられた。
「不満とかあるなら言ってよ。これでも彼氏なんやけど…」
春人に不満なんて無い…
自分自身が情けないだけ…
「…今まで春人が付き合ってきた子達ってみんな可愛くて、上手に甘えられたんだろうなって思ったの。私なんか恋愛はそれほどしたことないし、キスや甘える行為も上手くない。だから、元彼も飽きちゃったんだろうなって…」
失恋を生かして春人との恋愛を楽しもうと思ってたのに、以前と同じようになるんじゃ…とどこかで焦っていた。
「前言ってたよね?『甘えられるのは相手を信頼してる証拠』だって。春人のこと信頼してるのに甘えられないし、自分の気持ちも上手く伝えられない。自分が嫌なの」
隣から「はぁ…」とため息が聞こえてきた。
呆れちゃったよね…
「そんな思い詰めやんでもいいのに…」
「だって…」
「無理して甘えやんでもいいよ。付き合ってまだ1ヶ月経ってないし。茜さんはそのままでいい。素直じゃないところも、すぐ赤くなるところも全部可愛いし、そのままの茜さんが好きやねん」