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甘い時間は2人きりで
第8章 デート

「茜さんって、遠足とか修学旅行の時に楽しみ過ぎて寝られへんようになるやろ?」
「……」
「図星?かーわい!」

痛い所を突かれて恥ずかしくなり、春人の方に顔を向けられなくなった。

しばらく車を走らせ、小休憩のためにサービスエリアに寄った。
春人がトイレに行っている間に、私は売店で飲み物やキシリトールガムを購入した。

「休憩いける?」
「うん、もう大丈夫だよ。飲み物買ってきたから飲んでね」
「おー、ありがとう!」

袋から緑茶を出す際、ガムに気付くと少し意地悪そうな笑みを浮かべた。

「そのガムは茜さん用?」
「違う!春人のため!途中で眠たくなった時のために。コーヒーもあるからね」
「俺の?」
「うん」

言い終わると、顔を少し赤くして、鼻を掻いて俯いた。

「すげえ嬉しい…ありがと」

照れ笑いのまま、上目遣いにこちらを見てきて、私も赤くなった。

ふざけた感じから、いきなり恥ずかしそうな顔をするのが1番ドキッとしちゃうんだよね…



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