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甘い時間は2人きりで
第8章 デート

「恥ずかしい?首まで赤くなってるよ」
「熱いだけ…」

髪をアップにして露わになった首筋を、指先でゆっくりとなぞられた。

「うっ…」
「すごい綺麗…」

ベロ…

「ひゃっ…」
「へへ、ほくろあったから舐めちゃった」

咄嗟に春人の方に身体を向ければ、唇を舐めつつ薄眼でこちらを見ていた。

「はー、エッロ…」
「……」

エロいのはあなたの方だよ!!

湯船の端の方に居たせいで、すぐに距離を詰められた。
身体を密着させ、壁に両手を突いて、逃げられなくする。
まさかここで壁ドンされるとは…

触れるだけのキスから、深くて甘いキスに変わっていく。

「んぅ…」

風呂場で、舌が絡まる音と唾液を吸い合う音が反響する。
お湯と気持ち良いキスのせいで、頭がクラクラしてきた….
キスが終わると力が抜けて、春人の肩にもたれかかった。

「はぅ…」
「熱いね…ちょっと湯船から出よっか?洗ってあげる」

春人に捕まって湯船から出て、近くに置かれていた椅子に座った。



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