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甘い時間は2人きりで
第9章 年下彼氏の甘い看病

宅配便かな?
出ないわけにもいかず、怠い身体を起こして、印鑑を片手に扉を開いた。

「はーい…!?」
「あっ、だいじょ…」

ガチャン…

「ええっ!?茜さん!?」

なんで春人がここに!?
風邪だってメッセージ送ったのに…

「茜さん大丈夫?開けてよ」
「なんで来たの…」
「看病しに来たの!ラインも既読付かんから心配で…」
「移るから帰って…」

風邪で声が出せなくなれば、春人はしばらく仕事が出来ない。
私のせいで仕事に支障が出るのが申し訳ないから…

「……ちょ、開けて!女の子のグループがこっち来てるから!」
「えっ!」

流石に見られたらマズイと思い、春人を部屋に入れた。

「見られなかった?もう行ったと思う…」
「…ごめん、入れてもらうために嘘付いちゃった。女の子なんて来てなかったよ」
「なっ…!」

怒りで頭に血が上ると、熱もあって頭がクラクラしてきた。
足元がフラついて、春人に抱き付く格好になった。

「大丈夫…じゃないな」
「うー、やめて…移っちゃう…」
「何言ってんの?ベッド行くで」

抱きかかえられ、ベッドに寝かせてくれた。
変に興奮したせいで、余計熱が上がったかも…



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