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甘い時間は2人きりで
第9章 年下彼氏の甘い看病
「はい、もう観念して。大人しく俺に看病されなさい」
「…ごめんなさい。マスクだけは着けてね…」
持っていた袋から解熱シートを取り出して、おでこに貼ってくれた。
おでこに置いていた手が、頰に添えられる。
「熱いな…どこが悪いとかある?」
「全部…」
「何か食べた?」
その問いに力無くフルフルと首を振った。
「食べるの、パンしか無いの…明日買いに行こうと思ってたから…」
「色々買ってきたから、ちょっと台所借りるよ?」
スポーツドリンクを渡すと、春人は台所へ姿を消した。
ドリンクを飲みながら待っていると、雑炊を作ってきてくれた。
レンゲで雑炊を掬い、私の口の前に差し出した。
「はい、ふーふーして」
「…へ?いや、自分で食べるから」
「ええやん。ほら早く、落としちゃうよー」
わざとレンゲを持った手を揺らすので、仕方なく息を吹いて雑炊を冷ましてから頬張った。
「美味しい?」
「うん…でも鼻詰まってるから、味は分かんない…」