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甘い時間は2人きりで
第11章 同窓会

仕事を無理矢理切り上げて、様子見に来て正解やったわ。
お店の名前も聞いといて良かった…

茜さん達の席の近くに気付かれないように陣取り、茜さんの様子を確認していた。
茜さんがワインを飲み始めた辺りから、料理もそっちのけで茜さんをガン見していた。

「…ん?」

肩をトントンと叩かれ、振り返ると女性が立っていて、俺をジッと見つめてくる。
あ、ヤバイ…ファンに気付かれた!?
茜さんが心配で、メガネも持ってくるのを忘れてた。

軽く会釈をして、ワインをゆっくり口に含む。
とにかく、茜さんがお持ち帰りされやんように見てやんと…

「あんまり見過ぎると、彼氏だってバレるよ?山岡くん?」
「ブフォッ!?」

この人、いきなり何を…!?
まさか、週刊誌の記者!?
スキャンダルになったら、茜さんにも被害が…
茜さんを守らんと…!

「すいません。話があるんやったら、外で聞きますよ?」
「いやいや待って!私、茜の友達だから。あなたのことも聞いてるから」



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